Think too much

高3(Kai)と高1(Sora)父(じろう)と母(ふつこ)

セリフはニュアンスです。 英文はあっているのかどうか、わかりません。

歩いていたら脇道へ

Kaiが小さい頃はわかりやすく育てにくい子でした。

3歳までしゃべらない。喃語も出ない。

お手ふりを返したり抱き着くこともなし。

 

テレビは砂嵐を好み

やっと見れるようになったと思ったら天気予報ばかり。

食べるものも食べ方も着るものも帰り道も同じことの繰り返し。

色んなものに敏感でよく奇声を発し走り回り

手の届くものをなぎ倒し服を脱いで転げまわり

パニックで壁に頭突きするので

収まるまで何時間でも羽交い絞めする私。

離すとKaiが傷ついちゃうから

ミルクくれーと泣き叫ぶSoraを放置して。

 

小学生の頃Kaiに小さい頃の話を聞かれ

その時はまっていた味海苔を多量に食べた後

パニックになり海苔の佃煮みたいなげろ吐いた上に

裸になったままうんちもおしっこも全部しちゃうから

出したものまみれにならないように頑張った母さんの事を言ったら

げらげら笑いながら「いや盛ってるでしょー」って。

 

傷つけないようにオブラートに包んだ部分がある為

むしろマイルドになっているのだが。

なぜだかわからないがこの話は

Kaiに受ける話として十八番になっている。

 

成長と共に出来ることも増えたとはいえ

集団の中で困ることもたくさんあったのだけど

なにより他人に攻撃することが無かったので

Kaiは苦手なことが多いけど真面目で頑張ってる地味で目立たない生徒

と学校では言われる事が多かった。

 

一方Soraはずっと悪目立つし調子乗りだし

だからこそよくいじめられるし、けど可哀そうに見えないようで

誰も助けてくれないし先生も「お前が悪い」の一点張りで

そりゃ根性捻じ曲がるわなと。

 

Kaiの方は療育も通ってたし学校にお願いもたくさんしたけど

「問題なさそうに見えますよ」って助けてもらえないのに

Soraの方は「絶対障害あるから病院行け」って言われる始末。

 

行ってるけどね?何度も連れてってるしテストもしたけど

小学生のSoraは家では良い子で困ったことないし

グラフもいたって普通やねん。しいて言うなら数字に強そうってくらいで。

あと仮に発達障害あったとしても病院連れてったら解決や!

とか無いねん。Kaiがそうなんだから知っとるわ。

 

とはいえSoraが学校生活で問題起こすのは事実なので

そこはもう性格と人間関係含む環境の問題だわ。

問題はあるよ。

 

小さい頃は手が足りないとか睡眠時間をくれとか

人間らしい生活をさせてくれって事で頭がいっぱいだったけど

子ども達が大きくなるにつれてそういうのは解消されていき

代わりに他者との関りの中でサバイブしていくのを

見守るという苦行が続いている。

 

そして思う。どこまで出来ないといけないのかなって。

みんな上手くないとダメなの?

みんな一緒じゃないとダメなの?

それもあれも個性じゃないの?

多様性に含まれないものもあるの?

もう全部みんな寛容になればいいじゃない。

「気にしない、どうでもいい」っていう優しさもあるよね。

 

なんでもありありの未来がくればいいと願うけど

私には未来を作る力は無いんだなぁ。

 

まとめ

Because the future is something that children will make.